放課後等デイサービスアトリエあいだっく川崎【進路のこと】

こんにちは!

放課後等デイサービスアトリエあいだっく川崎です。

 

最近、進路に関する相談が結構あります。

中学3年生が高校に、高校3年生がそれ以降に進むために、ご本人とご家族ともにかなりの苦悩があるようです。

今回は簡単にではありますが、高校への進路のお話ができたらと思います。

 

<高校への進路選択>

高校への進路の選択肢としては以下が挙げられます。

  1. 全日制高校:朝から夕方までの一般的な高校。卒業後の進路も幅広いが、個別の支援は受けづらく、受験のハードルも高め。
  2. 通信制高校:インターネットを中心に自宅で学ぶことができる。自分の特性に合わせて学ぶことができるが、単位取得率が低めで3年間で卒業が難しい場合もある。
  3. 定時制高校:午前、午後、夜間に分けて授業を受けることができる。生活リズムが変わるため、それに適応することが難しい場合もある。
  4. 特別支援学校:障害児教育を専門にした教員によるサポートを受けることができる。卒業すると大学受験は可能(取得している単位によっては受験不可の大学も有)だが、いわゆる「高卒資格」は得られない。就職に当たっては会社の裁量次第になってしまう。
  5. チャレンジスクール(東京)/クリエティブスクール(神奈川):自治体によって呼び方が変わりますが、本質は同じで、不登校や高校を中退した児童などを対象とする学校。基礎学力を高めるためのサポートが手厚く、卒業後は進学と就職が同じくらいの割合。

いずれも一長一短といった感じで、お子さん個人個人に合わせて進路を選んでいく必要があります。

 

よくあるご相談としては、「特別支援学校に入りたいが療育手帳がなく、どこかの高校に入らないといけない」というものがあります。

特別支援学校の入学のためには療育手帳が必要というわけではありません。

必要な支援量などを見極めて入学を決めているので、療育手帳は一つの目安に過ぎません。

とはいえ、その年によっては支援が必要な児童が多く、入学が難しい場合があるのは間違いありません。

通学のための移動の不安も大きいかと思います。

 

いずれの場合でも言えるのは、1) 高校卒業後の進路イメージをご本人の意思を尊重しつつ、大まかでも決めておくこと、2) 早めに動き始めることの2つです。

1)ですが、高校に進学しようというのにその先のイメージが難しいというのは重々承知です。しかしながら、多くの進学先では中々入り直しが効きません。特別支援学校に入学して高卒資格が貰えないことに後悔する場合もあれば、全日制高校に入学して適切なサポートが貰えず、高校卒業時点で進路が何も決まっていないケースも多々あります。ある程度の高校卒業後の進路をイメージしておくことで、こうしたトラブルは回避することができますし、何よりご本人が困らずに学校生活を送ることができます。

2)ですが、様々な意見はあるかと思いますが、早めに動くことで得られるメリットは多いように感じます。例えば全日制高校への受験を考えるのであれば、個別サポートのある塾へ通うことが視野に入ります。通信制高校、定時制高校などの学校に入学を検討するのであれば、担任の先生に相談したり、学校見学等を通じて校風が合うかどうか確認をする必要があります。特別支援学校でも、担任の先生と入念に打ち合わせをし、進学先と就学相談をしていかなければいけません。いずれの場合でも、そこそこの準備期間が必要であり、進学候補の学校の下調べだけでも時間がかかります。そのため、少しでも早く動くことはとても重要です。

 

簡単にまとめようと思いましたが、複雑で長くなってしまいました…

進路の問題は個別性が高く、「これをやればOK!!」のようなものはないのが難しいところです。

案外、まずは身近な支援者に相談するところから始めるのが大切かもしれません。

 

今回はここまでにしたいと思います。

高校卒業後の進路はさらに複雑なので、また別の機会に。

 

次回もお楽しみに!

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